著者・訳者

  • ジャン=アンリ・カジミール・ファーブル

    ジャン=アンリ・カジミール・ファーブル
    Jean-Henri Casimir FABRE

    フランスの博物学者。1823年、南仏ルーエルグ山地のサン=レオンに生まれる。少年時代から生活苦と闘いながら勉学にいそしみ、師範学校に進学。教師になってからも独学で数学、物理学、博物学を学び学士号を取得。カルパントラの小学校に勤務したあと、コルシカ島で高等中学(リセ)の物理の教師になり、さらにアヴィニョンでも高等中学(リセ)の物理の教師を務める。そのころから昆虫の行動観察に目ざめ、研究論文を次々に発表。様々な賞を獲得し、ファーブルの名前はフランスを中心に広く知られるようになる。55歳のとき、広大な庭をもつセリニャンの家に移住。自らアルマス(荒地)と名づけた自宅兼研究所で昆虫の観察に打ち込む。その前後30年間の記録が『昆虫記』(全10巻)である。1915年、アルマスで永眠。享年91歳。

  • ジャン=アンリ・カジミール・ファーブル

    奥本大三郎(おくもとだいさぶろう)
    OKUMOTO Daisaburo

    フランス文学者。作家。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)などがある。ファーブルについての著作も多く『博物学の巨人アンリ・ファーブル』、〈ジュニア版〉『ファーブル昆虫記』(全8巻・産経児童出版文化賞)などが多くの人に愛読されている。「NPO日本アンリ・ファーブル会」を設立。東京の自宅に昆虫標本やファーブルの資料を展示する「ファーブル昆虫館」を開館。埼玉大学名誉教授。日本アンリ・ファーブル会理事長。